数年前のあの日。
僕は、スマホで合格発表を見た。掲示板にいく気も起きず、おそらく落ちているだろう、という自分の予想を確かめるためだった。
案の定、不合格だった。
僕は、大学受験に失敗した。
あれから4年。
僕は、大学4年生になった。理系の学生であれば、大学院へ進学することはさほど珍しいことではない。
僕もその例外にあらず、学歴ロンダのために外部の大学院を受けることを決意した。
人生は、決断の連続だと思う。絶え間ない決断を繋ぎ合わせた結果が、今の人生だ。
しかし、時に、その選択が間違いだったと気づかされることがある。後悔しない選択をすべく、人は奮発するが、全てがより良い選択だったということは、中々難しい。
そして、僕は過去の選択を今まさに、後悔している。
大学在学中にやっておけばよかったことをまとめてみる。
・サークルに没頭する
・バイトに没頭する
・英語の勉強をする
・いっぱい遊ぶ
・たくさん旅行する
・勉強を真剣にやる
・留学をする
こうやって書いてみれば、大したことなさそうに見えるが、掘り下げて考えてみると途轍もない、膨大な領域のことを成し遂げたかったのだとわかる。
でも、全部やりたい。でも、全部できない。
そんな、相反する矛盾的錯綜に、僕はどれだけ悩まされたのだろうか。
時間があっても、時間がなくても、何か足りない。
人生において、何かが欠如しているという、渇望感が心の奥底にある。
今思えば、院試を決意したのは、この渇望感を満たすためだった気がする。
大学院で、東大に受かれば。京大に合格すれば。
周りから、「すごいね」と言ってもらえる。
「東大で研究してます」
「京大で人工知能、AIを研究してます」
そんなことが言ってみたかった。
つまり、欲しかったのは肩書きと名誉だった。他人からの承認欲求が強かったんですよ。
どこかの政治家みたいですね。
そのために、
「俺は、東大に合格するから」
「京大はまあ、ちょっと勉強すれば余裕」
「将来は、まあマッキンゼーに就職を考えてるよ」
なんてホラ吹きばかり。
あぁ、なんて人生は残酷なの。
そんな自分の周りを見渡すと、誰もいなかった。
誰もいなくなった。
必死に被っていた、猫の仮面を剥がされた狼の周りに、人間は近づことしない。
自分から近づいても、逃げられてしまうのだ。
どんなに強い生き物だって。
どんなに強い人だって。人は、一人じゃ生きられないよ。
人生で一番大切なのは、人と人との繋がりなんだって。
このブログは、僕の心を整理するため+趣味のガジェット類の記述が目的なので、読むだけ時間の浪費になること間違いなしで、そっと画面を閉じてもらえればなあ、なんて。