携帯乞食入門 〜実需の観点からSoftbankを利用する〜

最近の携帯乞食のトレンドは移動機ですが、初心者の方にとっては少し敷居が高いかもしれません。

また、携帯乞食の本質はやはりMNPにあるものと思われます。移動機自体は単なる転売に過ぎませんので、知識の蓄積という観点からするとMNPで携帯乞食ができるというのは初心者が目指すべき登竜門です。

今回は、そんな初心者の方を対象にした実需が目的の携帯乞食です。「爆益！」と言える記事ではありません。

０．はじめに　実需の観点で回線を持つ

携帯乞食の皆さんは幾つの回線数を持っていますでしょうか？そして、その回線の管理はできていますでしょうおか？

私自身、現在はSoftbank8回線、docomo2回線、au7回線、Biglobe5回線、楽天3回線保有しています。一昔前は、短期解約がOKの格安SIMも積極的に利用していましたので、もっと多かった時期もあります。 

SIMケースを買って管理をしていたものです。

しかし、基本的に携帯乞食用で契約するものは、維持コストを削減すべく低容量プランであることが大半です。

仮にも、そんな回線をメインに持ってきたらすぐに通信制限になります。いちいちSIMの差し替えするのも面倒くさすぎます。

という背景のもと、実需で使える回線を契約しようというものです。

２．条件

大まかな手順と流れは以下の通りです。

【必須条件】

①Softbank総合でないこと

②Softbank光が契約できること。

③3台以上契約できること。

④Yahoo Japan IDが3つ以上あること。

【推奨条件】

・Softbank電気の契約ができること

以下、説明です。

①Softbank総合でないこと

Softbank回線で実現しますので、総合判定、BL判定の人は無理です。

②Softbank光が契約できること。

これは、割引施策を適用させる関係でできれば必須です。契約しない場合は、+1100円〜になります。

③3台以上契約できること

既存回線を含めてもらってOKです。Softbankで「新みんな家族割」での加入ができるかどうかがポイントです。名義云々はどうでもよくて、家族割が組めるかどうかで判断してください。

www.softbank.jp

３．手順

大まかな流れは次のとおりです。

(a)Ymobileを契約する

(b)YmobileからSoftbankへ番号移行する。

簡単でしょ？

一応解説。まずはこちらを参照。

www.ymobile.jp

これは、YmobleからSoftbankへ番号移行をすれば税込3080円の値引きが行われるというものです。

光の加入や複数回線という制限があるものの、毎月1680円で利用できます。

YmobileからSoftbankへの乗換施策

ここから、Yahoo Japan IDが特定の条件を満たせば税込1100円引き

ここから電気の施策を適用すれば更に税込110円引き

です。

毎月ギガ無制限が638円で使える計算になります。

この施策を利用するための最適解を解説します。

４．具体的な方策と手順

上記内容を読んで、「すごい！安い！」と鵜呑みにした人は大いに反省してください。毎月ギガ無制限が638円で使えるのは各種手数料を一切考慮に入れていません。

携帯乞食を行う上では、コスト　という概念を忘れないようにしてください。

ここでいうコストとは、金銭的な負担が発生するもののみをコストと呼ぶことにします。

1. Ymobileの契約について

今回は、Ymobile→Softbankという手順なのでYmobileの回線を作る必要があります。

マイグレできる人はマイグレでYmobile回線を用意してください。

マイグレができない人は、併売店での新規契約でのCB案件を見つけてください。

併売案件が見つからない or 併売店まで行けない　という方は

Ymboileの公式サイト

より、SIM単体での契約を行ってください。オンラインストアでスト事務手数料無料です。

併売店に行く人であっても、上記クーポンは取得していくと後ほどPayPayで返金されます。

どこでも使える特典をお忘れなく。

他にも、Yステーションというサイトからでも2万円CB貰えます。具体的な内容はバナーからサイトに飛んで各自でチェックしてください。

【中級者向け】

余裕のある人は、下取りサービスを申し込みしてください。ガラケーを出すと1100円です。

ガラケーがない人は、フリマとかで安く売っているものがありますので探してみてください。初心者にとっては経験を積む、という意味でもいいのではないでしょうか。

2. Softbankの契約について

Ymobileから専用サイトでSoftbankに乗り換えします。

調べた限りですと、このサイト以外（YmobileやSoftbankのオンラインストア）からですと割引が反映されないようなので、下記URLから申し込みを行ってください。

または、店舗での申し込みでも反映されるとのことですので、不安な方は店舗で申し込むのもいいかもしれません。（事務手数料はかかるけれども）

www.ymobile.jp

そして、こちらのクーポンの取得もお忘れなく！

smartphone.yahoo.co.jp

なお、対象外と出てしまった場合は新しくYahoo Japan IDを取得してください。ただし、その場合1ヶ月間はクーポンが付与されないはずなので、申し込みは必然的に1ヶ月後になります。

3. 端末の契約はどうする？

端末を契約するか、SIMのみ契約するかについては、各自が出口戦略を考えた上で選択してください。

5．他の施策についての補足おわりに

Softbank光と電気は申し込みをした方がいいです。電気は1回線当たり100円引きなので、別に無視してもいいけれど、光は申し込み必須。

ちなみに、今家にau光を引いていても、Softbank光を引くことは可能です。

誰が1つの家の光回線の契約は1つまで　と決めたんでしょうか？

au回線、docomo回線、Softbank回線、それぞれの光回線を1つの家に引くことは可能です。

設備は全部同じになりますし、増設工事もそんなに難しいものではありません。

ただし、このような場合は契約形態の都合上必ず設置機器がそれぞれ分割されるので、あまりおすすめはしません。

（我が家は一時的に光回線が2つあった時期もありましたが、それは乗り換えのためです。）

ちなみに、他社からの乗り換えは転用（事業者変更）と言われてます。新規と転用だとまた手続きが異なったりしますのでその辺も各自で調べてください。

一応アフィリンクを貼り付けます。

6．おわりに

色々と書こうとすると情報量が多くなりそうだったので今回はここまで。後日追記するかもしれません。

質問などあればTwitterのDMにてお待ちしております。

移動機の購入と副業収入について

最近、Twitterで「移動機」購入が流行っています。正式には、「移動機物品販売」と呼ばれるもので、総務省（総無能）のゴミ施策により開始されたものとなります。

ざっと法令の流れを説明すると、まず端末値引きの上限が¥22,000（税込）と設定されました。

3Gからの乗り換えを除く、機種購入を伴う回線契約においての値引額に制限ができたことになります。これにより、CB施策が軒並み影を潜めました。

しかし、この法令にはちょっとしたからくりがありました。

それは、端末値引きの上限が¥22,000（税込）というのを丁寧に言うと

回線契約を伴う端末購入と、回線契約を伴わない端末購入との価格差が¥22,000（税込）以内にすること

なのです。

具体例はこちら。

• iPhoneSE 第2世代 64GBの購入

回線契約あり→0円

回線契約なし→4万円

差額が2.2万円を超えているので違法。

• iPhoneSE 第2世代 64GBの購入

回線契約あり→2円

回線契約なし→4万円

差額が2.2万円以内なので適法。

上記内容を理解した上で読み進めてください。

最近iPhoneSE 2が一括1円で買える施策が出てきました。

上記ルールに従えば、回線契約を伴わない端末単体購入は、回線契約を伴う価格に2.2万円以下を追加すれば購入することができる

ということになります。

巷で騒がれている移動機で稼ぐ、というのはこれを利用したものになります。

私のところに移動機で稼ぐにはどうすればいいですか？みたいな頭の弱い質問がきます。質問者さんは学生らしいので、今後のために答えておきます。

結局、移動機で稼ぐというのは、移動機を安く買って高く売る。

これだけです。

そもそも、資本主義社会における儲けの基本は安く仕入れて高く売る、が大原則です。

Twitterで東京スカイツリーに引けを取らない、iPhoneタワーの写真を撮られている方々は、この鉄則を理解した上で沢山の移動機を購入しているに過ぎません。

*今回は、風味については割愛します。

携帯乞食で稼ぐこと自体はそこまで難しくありませんが、他の人と差をつけるとなると、

• ある程度の規模で
• ある程度の構造化を実施して
• 量をこなす　

以外に方法はありません。

というのも、どんなに頑張っても0円より安く仕入れることは端末単体購入で行うことはほぼ不可能ですし、買取屋の値段も上限があります。

粗利の最大化に限界が来たのならば、個数を増やすというのが商売の流れです。これは私の予想になりますが、情報を販売するという観点からすれば、この個数を増やす方法を伝えるのが今後の主流になるのではないかと思います。

仮に、iPhoneSE 2が 2.5万円で買えて、3.5万円で買取してくれるお店があったとします。

そして、台数無制限で買えるのであれば脳死で儲かる案件なので、私なら全財産を投入してでも買いまくります。

ただ、実際は台数制限があったり、突然在庫がなくなってしまったり、予約分の在庫を出してしまう頭の弱い店員がいたりするため、そうは問屋が卸しません。

腕の見せ所がどこにあるかお分かり頂けたのではないでしょうか？

以上、移動機で稼ぐ基本的な仕組みでした。

具体的にどう買えばいいのか？と思った方は、明日お店に行って店員さんに聞いてください。あるいはググってください。あるいは有料note買ってください。Brain買ってください。

🍎

移動機の購入と保証開始について

Twitterで以下のツイートを目にしました。

アクティベートされた日からではなく未開封でもバーコード通した日から保証開始されるのは知らなかった😅
アクティベート前で保証状況の確認ページで反映されてなくても😅
て事は発売から一年以上経過してそうな未開封太箱は既に保証切れを疑われる可能性も😂

— スマイるん😁🎶 (@sumahorunpen) 2021年10月18日

いわゆる移動機物品販売にて、iPhoneを購入した時の保証開始に関する取扱についてです。

私のツイートをフォローしている方は、移動機の転売をされている方が多いと思いますので知っておいて損はないと思います。

ちなみに有料級ではないので無料で公開です。

１．移動機のお話とことの発端。

移動機物品販売についてお話しします。

最近になって、総務省が回線契約と端末の分離を推進しました。また、回線契約の有無によっての値引き上限を22,000円とした法律の制定も行いました。

その結果、今までのような一括0円は一時期息を潜め、携帯乞食も斜陽産業になるのではと考えておりました。

しかし、実際のところ携帯乞食は飛ぶ鳥を落とす勢いで、まだまだ継続することが可能でした。その１つに、移動機物品販売というものがあります。

家電量販店など、一部店舗ではiPhoneSE 第2世代をMNPや新規限定で一括1円で販売する施策を行なっています。

当然、回線契約ありとなしでの差額の最大値は22,000円なので回線契約なしであっても

22,001円で買えるということになります。

そして、じゅうびえというサイトで買取の最大値を調べれば、その差額分が小遣いになります。

２．保証開始か、未開始か。

大半の方は、移動機を購入された後にそれを「買取屋」に持ち込みます。移動機を購入される方の多くは飽き性ですので、実際に自分で使用するつもりで買ったとしても、3秒で飽きてしまう人が多いのです。

その結果、せっかく買ったのにすぐにその端末を手放すという人が後を断ちません。

どうせ手放すならなるべく高値で売りたい、というのが人情です。

これは、とある買取屋のページですが、未開封とそれ以外で価格差が5,000円ほどあります。

iPhoneSE 第2世代の買取価格一例

そのため、移動機を購入する際はその場で開封をせずに、未開封のままで持ち帰った方が買取価格は高くなります。

一部の店舗では、丁寧に開封を行い、通信ができるかをテストしてくださるところもありますが、Appleは1年の限定保証がついていますから故障していたところでAppleで修理すれば良い話。

そもそも飽き性の皆さんは開封した時点で興味を示さなくなりますから、開封しない方がいいと思います。

そして、Twitter上でこんなものを目にします。

詐欺やん。ここまで落ちぶれたくないわ。 pic.twitter.com/Do2YS19KFm

— もたふぁんFold3 (@motor_fan_2017) 2021年10月17日

何が詐欺か頭の悪い私はよく分かりませんが、詳しい人がこのツイートを見るとわかるようです。私には分かりませんでした。

【余談】

私も何回か端末単体での購入をしたことがあります。AQUOS zero2 が発売された頃が私のデビュー記念日です。

しかし、端末単体での購入の場合、お店から突然在庫がなくなってしまったり、在庫の数が合わなかったり、お店の人が間違えて予約分の在庫を出してきてしまったりするハプニングが沢山あるようです。

理由は知りませんが、移動機の購入を検討されている方はご注意ください。

３．保証開始日の付け方、作り方。

付属品を除くほとんどのApple製品は、Appleが管理するシステムによって購入日やApple Care+の有無を確認することができます。

万が一故障した際や修理が必要となったときは、このシステムの情報を基に金額が決定されますので、とても大切な事項です。

一昔前、Air Pods Pro（通称：うどん）が勝手に保証開始されているという事例が多発しました。苦情が殺到したのか、真偽は定かではありませんが後にそれらが修正され、現在は勝手に保証開始はされていないようです。

しかし、実際のところこれは半分正解で、半分不正解かと思われます。Apple製品の保証開始は、電源を入れ、アクティベーションを最初にした日と思われているようですが、実際は少し違うようです。

４．推定購入日

Apple製品の保証開始を定義づける項目は「推定購入日」です。これは、Appleのサポートアプリから誰もが検索することができます。

試しに、私が購入した未開封の移動機のシリアル番号をスキャンして推定購入日を見てみましょう。

移動機購入したiPhoneSE 第2世代の保証状況

保証終了日がは2022年8月26日となっていますので、推定購入日は2021年8月27日です。

この端末は、確かに上記日程で購入されたものですので、間違ってはいません。未開封ですが推定購入日はPOSレジを通した日となるようです。

５．推定購入日が記入されていても、保証は未開始

ここまでの話をまとめると、Apple製品は基本的に、POSレジを通した日が推定購入日として登録され、アクティベーションをした日ではないということになります。

ですが、Apple製品の保証状況を確認できるページにアクセスし、情報を入力すると不可解なことが起こります。

先程、サポートアプリから確認した保証情報が、HP上では確認できないのです。

checkcoverage.apple.com

iPhoneSE 第2世代の保証状況をHPで見た場合

従って、POSレジを通した時点で推定購入日は記録されるものの、AppleのHPから検索する保証情報は更新されない

というのが有力説です。これは一体どういうことなのでしょうか？

６．推定購入日、保証開始日、Apple Care+への加入

結論から言うと、私が実験した限りですと言葉の定義は次のようになる気がします。

推定購入日：POSレジを通した日。

保証開始日：製品をアクティベーションした日。この日から30日以内であればApple Care+に加入できる。

これは、私のAir Pods Proで実験した話です。２ヶ月ほど前に、Air Pods Proを購入しました。正規店で購入するのではなく、楽天のお買い物マラソンで転売品を購入しました。シュリンク破れあり保証未開始品です。

飽き性で神経質な皆さんはシュリンク破れを気にしますが、実際に使う私にとっては保証未開始であれば良いのです。

このAir Pods Proも、保証未開始の時点でサポートアプリから保証終了日を調べたところ、2022年1月20日などという日付になっていました。

保証未開始じゃねえ！

とキレそうになりました。ですが、AppleのHPから確認すると未開始になっておりました。

その後、開封してアクティベートをしたら、保証開始日が変更されていたのです。

というか、Air Pods Proに限っては自分で勝手に入力するスタイルでした。未来日を入れることもできそうでした…

また、Apple Care+への加入もできました。

上記事例は Air Pods Proの話ですので、iPhoneとは取扱が少し異なるかもしれませんが、これらを確かめるのには実際に未開封品と開封品を用意しなければならないため、ちょっとやりたくないです。

実験した人がいらっしゃいましたら是非結果を教えてください。

７．ゼロリスク信仰の人は正規店で。

iPhoneの保証開始に関するお話は以上です。

1点注意事項を付けるとするなら、Appleがシステムを変更した場合、推定購入日が実際の保証開始日として扱われる日が来るかもしれません。

そして、その日付を変更する際には泣く子も黙る購入証明書が必要になると思われます。

買取屋が運営しているECサイト、つまり正規取扱店以外からの購入の場合、そもそも購入証明書の発行がありません。

iPhoneSE 第2世代なんて今や端末単体で2万円で買える時代ですから、別に壊れたら新しいの買えばいいと思いますが、壊れた時の保証を確実に受けたいゼロリスク信者の皆様は是非とも正規店で購入することをお勧めします。

また、シュリンクを付けたり取ったりすることが趣味の人がいることも理解できますが、悪用せず自己満足として使う程度に留めておくことをお勧めします。

***この記事に書かれている内容は、独自に調査したものですので信憑性、正確性については担保されません。間違っても、この記事に書かれていることを過信して店員に噛み付くとかそういうダサいことはしないでくださいね。

iPhone7のリペアプログラムを試してみた -利用制限が「△」から「-」になったよ-

Appleでは、交換／リペアエクステンションプログラムというのがあります。

これは、不具合のある対象製品を無償で交換or修理をしてくれるというところから、

中古で対象商品を仕入れる→交換に出して売り捌く

なんてことをする輩もいるくらいです。

一昔前は、iPod nanoの第一世代の交換プログラムが話題でした。

support.apple.com

こちら、実はもうiPod nano第一世代はないので、交換に出すと最新のiPod nanoになって帰ってくるということで、一時期はヤフオクでもかなり高騰しておりました。

↑これが

↑ご覧の通り新品になる

今はiPod nanoのリペアプログラムの内容が改悪され、2000円分の電子的なAppleギフト券らしいです笑

旨味がなくなりましたね。笑

さて、今回はiPhone7の圏外プログラムでのことを書きます。

support.apple.com

このプログラムは、発売日から3年だけ有効だったのですが、件数が多かったせいか4年に延長されました。2020年3月20日に改定があったのです。

そのため、リペアプログラムの対象外だったiPhoneは軒並み対象になりました。

一時期は、圏外病になっていたiPhone7は8000円程度で取引されていたこともあるくらいですが、4年に延長されたことを知らない人たちは、修理不能品ということで12000円程度でヤフオクで流されてたのが3月下旬ごろでした。

ここからは、実際に交換した話について。まず、交換するには３つの方法があります。

1. Appleサポートに電話をして修理を組む
2. サービスプロバイダーに持ち込む
3. Apple Storeに持ち込む

私は1で行いました。個人的に、2は避けたほうがいいです。特にヤフオクなどで仕入れたりした場合は。

というのも、一部では、サービスプロバイダーに持ち込んだ場合「購入証明書」の提出を求められたという話を聞いています。中古で買った商品や、ヤフオクなどで落札した商品の場合、購入証明なんて出せるわけがありません。

support.apple.com

こちらに、Apple Careについての説明があります。 2020 年 04 月 02 日で改定が入っていますが、昔はApple Careというのは個体に紐づいていた記憶があるのです。

ですから、この規約の改定前は、実際に誰が所有しているかというのはどうでも良くて、その個体に保証がついているかどうか、が問題でした。

ですが、規約改定後は個体の所有者を明確にせよ、という通達に他なりません。

サービスプロバイダーが購入証明を求めるのは、上記規約を厳格に適用するためだと思われます。

以上の経緯があることから、購入証明書が出せないと修理ができないため、というのが理由です。

とにかく、サービスプロバイダーはとても規約に厳しい。あくまで私の感覚ではありますが、厳しさの順序は

サービスプロバイダー >>>>配送修理>>Apple Store　

てな感じ。笑

Apple Storeの場合、小さな修理については無償で行ってくれることもあるのです。

例えば、中のコネクタが接続不良でそれを付け直す、などです。

しかし、サービスプロバイダーはとても厳格で、融通がほとんど効きません。杓子定規的な対応だと、「購入証明を出せ」ですから。笑

てことで、おすすめは配送修理かApple Storeへの持ち込みです。

今回は、配送修理での体験レポです。

１．Appleサポートへ電話

圏外の症状を伝え、修理を組んでもらいます。シリアル番号orIMEIがわかればOKです。

２．ヤマトの集荷

ヤマト運輸が専用の箱を持って集荷にきます。

ヤマトが持ってきた専用の集荷箱

実はこの箱、Appleから送付されるのではなさそうです。

修理を組むと、自動的に集荷先の営業所に連絡が入り、伝票を発行。そして、ヤマト運輸が営業所にあるこの箱を持って、集荷にくるらしいです。

配送票のお客様控え

伝票を見ると着払いで260円。安い。笑

３．あとは待つだけ

メールで修理の進捗を確認できます。

梱包箱をお届け中です

4．おまけ

修理完了したところで、SIMロックとIMEIについてのお話です。

Appleは、修理品がSIMロック解除されていれば、SIMロック解除品を、そうでなければSIMロック品を交換機として出荷します。

今回の修理したiPhone7はSIMロック解除済みでしたので、交換機もSIMロック解除済みのがきました。

しかし、ネットワーク利用制限を確認すると面白いことに、Softbankで検知され、かつ利用制限が「△」でした。

snowyskies.jp

もともとのキャリははauでしたので、auの交換機が来ると思いきや、Softbankの交換機が来ておりました。

しかも、利用制限は△。

ですが、後日利用制限は「-」 、つまり購入履歴はなしという形に変更されていました。

推測ですが、Apple側から交換機として出荷したものなので、利用制限の変更をするように申請があったものと思われます。

ちなみに、△から- になるまで3日程度かかっていました。

以上、iPhone7のリペアプログラムのお話でした。

期限は今年の9月頃までなので、対象製品を持っている人は交換を依頼してみてはいかがでしょうか！！

iPhoneのシリアル番号規則について読み解く 2010年~2019年の場合

iPhoneのシリアル番号からは様々な情報を得ることができます。

Applpeのスマートフォンのシリアル番号は、特別なアルゴリズムによって割り当てられています。製造元、製造年月週、モデル番号についての情報が含まれています。

iPhoneのシリアル番号が意味するところ

2010年以降、iPhoneのシリアル番号は12桁になりました。ここでは、以下のシリアル番号を例にとってみます。

• iPhone11 Pro Max 512GB  
• Model A2161
• S/N：G6TZL899N70M

最初の２桁【G6】TZL899N70M

iPhoneの製造工場を示すものになります。iPhoneの主な製造場所は中国ですが、組み立ては中国の複数の場所で行われています。番号は次の通りです。

G6, C6, C3 - China Shenzhen Foxconn
C7 - Pentragon, Changhai, China
DN - China, Chengdu - Foxconn
FK - China, Zhengzhou - Foxconn
F4 - China, Shanghai -Pegatron-Protek

なお、似たようなものでモデル番号というものがあります。モデル番号の頭文字の意味合いは次の通りです。

• M：新品
• F：整備済製品
• N：交換用。新品交換を依頼する顧客のために用意された製品
• P：刻印サービスが行われた製品。背面にレーザー刻印がされている

なお、頭文字Dのモデルはありませんのでご注意ください。

3桁目：G6【T】ZL899N70M

これは、組み立てラインを指します。私たちがそこまで気にすることではありませんが、特定のロットで不具合が出た場合は、この製造ラインを確認することとで、工場内のどの部分で不具合製品が供給されたのか、ある程度特定することが可能になります。

iPhoneがいつ作られたのか？

これについては、4,5桁目に注目です。　　G6T【ZL】899N70M

iPhoneの製造日に関する情報です。購入日ではなく、製造日です。Appleは、iPhoneがいつ作られたのかを4,5桁目で指し示すことに指定あmす。

4桁目（Z）が製造年月日、5桁目（L）が週を指しています。

従って、ZLは2019年第46週ということになります。

どのローマ字がどの年、週を挿しているかは下記の記事を参照して下さい。この記事の元ネタです。

また、Appleは1年を上半期、下半期に分けていますので、その点も表を参照してください。検索機能をうまく活用すると良いです。

参考までに、例えばS8なら、2016年の8月、35周目に作られたということがわかります。

Serial Number iPhone decode, explained 2010-2019 |

6~8桁目：製品固有の番号　 G6TZL【899】N70M

たった3桁ではありますが、アルファベット26文字＋数字10個=36個ですから、46656通りの表現ができます。さすがのAppleも1週間でこれだけの製品製造能力はないということでしょう。

9~12桁　　 G6TZL899【N70M】

これは、iPhoneのモデル番号を指し示しています。

例えば、iPhone7ではA1779というのが国内発売モデルです。その中でも、32GB,128GB,256GB,更にはカラーもシルバー、ゴールド、、、といろいろなバリエーションがあります。

それらを一意的に表現するのはこの桁が担当します。また、1番最後の桁についてはカラーコードと言われておりますが、Appleはカラーをしばしば変えるので、そこまで言及する意味もないかと思います。

以上となります。

iPhoneの修理ガイドラインを読んでみる

iPhoneを修理する場合、Appleでは無償修理と有償修理の2つがあります。

有償修理となりますと、バッテリー交換ですら¥3,400（税別）からですので、それなりに財布にダメージが加わります。

今回は、どのような場合において有償になるのかということを解説してまいります。

なお、この文書は「ビジュアル/テクニカル検査ガイド(Visual/Mechanical Inspection Guide)」というもので、Appleの内部文書です。一般に公開されていないものがリークされてしまったのです。（ググれば出てきます）

それらの文書は英語ですので、今回は勉強がてら日本語に直すことにしました。

なお、私が和訳したのは画像検索すれば出てくるものですから、原文をみたい方はご自身でお調べください。 

利用制限が －（ハイフン）であるiPhoneのSIMロック解除方法

iPhoneのSIMロックの解除方法をお伝えします。特に、ここでは利用制限が「ー」  （ハイフン）というもののみ扱います。SIMロックについての基礎的知識があることを前提に話を進めます。

利用制限の有無を確認

iPhoneに限らず、キャリアから発売されたスマートフォンについては利用制限というものがあります。

これらの利用制限については、携帯電話本体のIMEIがわかれば誰でも調べられます。利用制限とかが何か？というのはここでは割愛します。分からない人はググってください。

利用制限の種類は次の４つです。

• ◯：機種代金支払い済み
• △：機種代金　支払い中。残債あり
• ×：料金踏み倒ししたから利用制限
• ー：キャリアによる端末の登録がない

このうち、「ー（ハイフン）」が厄介です。特に、これから解除しようとするiPhoneで、SIMロックがかかっているもので、「ー」判定はとりあえずタダで解除できるとは思わないでください。

【追加：端末単体購入における、利用制限がハイフン問題について】

最近、利用制限が「ー」の中に「端末単体購入」が含まれるようになりました。

利用制限がハイフンで、端末単体購入はSIMロック解除ができるのかどうか、という問題についてです。

前提として、2021年10月以降に発売された端末は、そもそもがSIMフリーです。

一部キャリアでは、これより前に発売された機種であっても、先行してSIMフリーで販売をしているようです。

それ以前の機種はSIMロックがかかっています。

この事実を踏まえて、カンのいい人は以下のように考えるのではないでしょうか？

• 利用制限が「ー」の場合→そもそもSIMロックが解除されている

この予測は正です。というのも、そもそも利用制限がなぜ「○」でないといけないかというと、

• SIMロック解除を実施するため

です。SIMロック解除を実施するためには、購入履歴が必要。

なので、端末単体であっても購入履歴を残すことで、利用制限を○にしていた、という経緯です。

ではなぜハイフンが増えたのかというと、単なる移動機転売ヤー撲滅のためです。

利用制限が「ー」の場合、買取屋によってはそもそも「買取不可」となるケースもあり、キャリアもそれを目論んでいるのではないでしょうか。

本記事では、この移動機のハイフン問題については触れません。

利用制限が「ー」（購入履歴なし）のSIMロック解除方法

そもそも、利用制限が「ー」になる理由からお話しします。Androidでも同様なのかもしれませんが、ここではIPhoneに限った話をします。

iPhoneの利用制限が「ー」になる理由は、端末を交換したからです。（他の理由もあるかもしれませんが、SIMロック解除ができない直接的な原因は99%これが理由です）

Appleは、厳格な修理ポリシーがありまして、故障がひどい場合は本体交換になります。

本体交換になった場合、当然ながらIMEIは変わります。

ここで大切なことは、交換を行った場合、IMEIが変わるのでApple or 利用者はキャリアに連絡を行いIMEIの訂正をかけなければいけない、ということです。

訂正をかけることにより、キャリア側の購入履歴に反映されます。

交換機とキャリアの購入履歴の関係

Softbankでは、この件について詳細が書かれています。

www.softbank.jp

これはSoftbankに限ったことではなく、auやdocomoであっても同様です。

さて、この処置が必要な理由についてですが、キャリア側でSIMロック解除をする場合、「キャリア側での購入履歴が必要」だからです。

交換品は、元々は購入履歴が紐づいておりません。そのため、交換したよ！ということをキャリア側に申告しないと購入履歴に追加されないのです。

追加されないとSIMロック解除が正常にできなくなります。

中にはこの変更手続きをしない人（知らない人）もいます。この変更手続きをせずに解約をしてしまったりした場合は、キャリアの購入履歴には永久に残りません。

利用制限が「ー」、つまり端末購入履歴のない状態になる理由はお分かりになりましたでしょうか？

【豆知識】

利用制限がハイフンではなく、三角（△）で解除できる場合、できない場合について見てみましょう。

・利用制限△でSIMロック解除ができる場合

キャリアに購入履歴が登録されている場合。（つまり、正規ルートで販売がなされた製品）

以上。

・利用制限△でSIMロック解除ができない場合

• 利用制限が永遠の△

Softbankで事例を確認したことがあります。永遠の△は、「デモ機」と呼ばれるものです。型番の先頭が3から始まります。Apple製品の店頭展示用のデモ機もSIMロック解除はできますが、キャリアが提供しているサービスでの解除ができないため、費用はかなり高額になります。

当方でもサービス提供はしておりません。理由としては、解除ができるかどうかの成功率が低く、解除できなくても料金がかかることからサービスとして成り立たないためです。

よほどハイスペックな機種でない限り、どこかの買取に放流した方がコスパはいいと思います。ヤフーショッピングや楽天で売ってるのを見かけます。安めになってる端末はこれだったりします。

また、一部法人用端末として用意されたものについても、同様の現象を確認しております。

• 製造年月日が1978年4月1日

iPhoneの誕生は2000年代に入ってからと思っている方はいますか？97%正しく、3%はお飾りの嘘が含まれています。

Appleの一部デバイスでは製造年月日（Purchased Data）が 1978年4月1日　となっているものがあります。この製品は、Appleの保証は一切適用されず、例外なく有償修理になるそうです。これら As Is（現状有姿）提供とされています。

ということで、こういった端末もおそらくSIMロック解除不可。私は1度だけお目にかかったことがあります。海外ではこのような製品を巡って訴訟も起きています。詳細は、ググってみてください。

https://inf.news/en/digital/70653b11ed9e2a953a88733682709813.html

解除するには交換前の端末が必要

話を戻します。

利用制限が「ハイフン、ー」の端末を掴み、SIMロック解除を行いたい場合は交換前の端末のIMEIが必要です。しかし、手元に修理の資料等が残っていない場合は教えてくれません。

Appleに電話しても「個人情報ガー」って言われまて追い払われます。私自身が昔電話してもダメでした。あれこれ蘊蓄を捏ねて教えてくれません。前端末のIMEIを知るのは結構きついです。

前の契約者に教えてもらう or 非公式サービスを使うしかない

結局、契約した人が分かっているのであればその人に聞くしかありません。しかし、メルカリやヤフオク、GEOなどの中古ショップで買われた場合は必ずしもそうはいかないと思います。

その場合、非公式サービスを使う以外にありません。

一昔前であればヤフオクなどで、「SIMロック解除　代行」などと検索すると出てきましたが、ヤフオクガイドライン改正に伴い最近はめっきり減ってきています。

また、これらの業者は利用制限「ー」に対応していないケースもありました。総務省のガイドライン改正前は、SIMロック解除が中古端末向けに開放されていなかったためです。そのため、普通の「利用制限が○の端末のSIMロック解除を」ネットで代行しますというサービスをやっている人もいました。

【非公式サービスの一覧】

現在、利用制限ハイフンのSIMロック解除に対応している業者は、調べた限りですと ココナラ で1件いました。私も過去に1回だけ利用させていただきました。

興味ある人はこちら からどうぞ。

ココナラは時々、クーポンを配布している時があります。

ヤフオク等で、そのようなサービスを提供している業者もいたのですが、最近はめっきり見なくなってしまいました。

さいごに

いかがでしたか？

（言ってみたかったやつ）

ご質問については、コメント欄からどうぞ。

なお、管理人も紆余曲折あり、このようなSIMロック解除の方法を発見しました。解除してほしいという方は、料金が4000円ほどかかることに同意した上で、コメントお待ちしております。

なお、交換前の端末の利用制限が×であれば、その情報も当然引き継がれますし、その場合はSIMロック自体ができないのでご注意ください。

利用制限が×であり、かつSIMロックがかかっている端末は文鎮or Wi-Fi専用機と考えた方がいいですね。

なお、利用制限が×でもSIMロックがかかっていなければ、発売元のキャリアの電波だけ拾わないということになるだけですので、まだ望みがあります。