利用制限が －（ハイフン）であるiPhoneのSIMロック解除方法

iPhoneのSIMロックの解除方法をお伝えします。特に、ここでは利用制限が「ー」  （ハイフン）というもののみ扱います。SIMロックについての基礎的知識があることを前提に話を進めます。

利用制限の有無を確認

iPhoneに限らず、キャリアから発売されたスマートフォンについては利用制限というものがあります。

これらの利用制限については、携帯電話本体のIMEIがわかれば誰でも調べられます。利用制限とかが何か？というのはここでは割愛します。分からない人はググってください。

利用制限の種類は次の４つです。

• ◯：機種代金支払い済み
• △：機種代金　支払い中。残債あり
• ×：料金踏み倒ししたから利用制限
• ー：キャリアによる端末の登録がない

このうち、「ー（ハイフン）」が厄介です。特に、これから解除しようとするiPhoneで、SIMロックがかかっているもので、「ー」判定はとりあえずタダで解除できるとは思わないでください。

【追加：端末単体購入における、利用制限がハイフン問題について】

最近、利用制限が「ー」の中に「端末単体購入」が含まれるようになりました。

利用制限がハイフンで、端末単体購入はSIMロック解除ができるのかどうか、という問題についてです。

前提として、2021年10月以降に発売された端末は、そもそもがSIMフリーです。

一部キャリアでは、これより前に発売された機種であっても、先行してSIMフリーで販売をしているようです。

それ以前の機種はSIMロックがかかっています。

この事実を踏まえて、カンのいい人は以下のように考えるのではないでしょうか？

• 利用制限が「ー」の場合→そもそもSIMロックが解除されている

この予測は正です。というのも、そもそも利用制限がなぜ「○」でないといけないかというと、

• SIMロック解除を実施するため

です。SIMロック解除を実施するためには、購入履歴が必要。

なので、端末単体であっても購入履歴を残すことで、利用制限を○にしていた、という経緯です。

ではなぜハイフンが増えたのかというと、単なる移動機転売ヤー撲滅のためです。

利用制限が「ー」の場合、買取屋によってはそもそも「買取不可」となるケースもあり、キャリアもそれを目論んでいるのではないでしょうか。

本記事では、この移動機のハイフン問題については触れません。

利用制限が「ー」（購入履歴なし）のSIMロック解除方法

そもそも、利用制限が「ー」になる理由からお話しします。Androidでも同様なのかもしれませんが、ここではIPhoneに限った話をします。

iPhoneの利用制限が「ー」になる理由は、端末を交換したからです。（他の理由もあるかもしれませんが、SIMロック解除ができない直接的な原因は99%これが理由です）

Appleは、厳格な修理ポリシーがありまして、故障がひどい場合は本体交換になります。

本体交換になった場合、当然ながらIMEIは変わります。

ここで大切なことは、交換を行った場合、IMEIが変わるのでApple or 利用者はキャリアに連絡を行いIMEIの訂正をかけなければいけない、ということです。

訂正をかけることにより、キャリア側の購入履歴に反映されます。

交換機とキャリアの購入履歴の関係

Softbankでは、この件について詳細が書かれています。

www.softbank.jp

これはSoftbankに限ったことではなく、auやdocomoであっても同様です。

さて、この処置が必要な理由についてですが、キャリア側でSIMロック解除をする場合、「キャリア側での購入履歴が必要」だからです。

交換品は、元々は購入履歴が紐づいておりません。そのため、交換したよ！ということをキャリア側に申告しないと購入履歴に追加されないのです。

追加されないとSIMロック解除が正常にできなくなります。

中にはこの変更手続きをしない人（知らない人）もいます。この変更手続きをせずに解約をしてしまったりした場合は、キャリアの購入履歴には永久に残りません。

利用制限が「ー」、つまり端末購入履歴のない状態になる理由はお分かりになりましたでしょうか？

【豆知識】

利用制限がハイフンではなく、三角（△）で解除できる場合、できない場合について見てみましょう。

・利用制限△でSIMロック解除ができる場合

キャリアに購入履歴が登録されている場合。（つまり、正規ルートで販売がなされた製品）

以上。

・利用制限△でSIMロック解除ができない場合

• 利用制限が永遠の△

Softbankで事例を確認したことがあります。永遠の△は、「デモ機」と呼ばれるものです。型番の先頭が3から始まります。Apple製品の店頭展示用のデモ機もSIMロック解除はできますが、キャリアが提供しているサービスでの解除ができないため、費用はかなり高額になります。

当方でもサービス提供はしておりません。理由としては、解除ができるかどうかの成功率が低く、解除できなくても料金がかかることからサービスとして成り立たないためです。

よほどハイスペックな機種でない限り、どこかの買取に放流した方がコスパはいいと思います。ヤフーショッピングや楽天で売ってるのを見かけます。安めになってる端末はこれだったりします。

また、一部法人用端末として用意されたものについても、同様の現象を確認しております。

• 製造年月日が1978年4月1日

iPhoneの誕生は2000年代に入ってからと思っている方はいますか？97%正しく、3%はお飾りの嘘が含まれています。

Appleの一部デバイスでは製造年月日（Purchased Data）が 1978年4月1日　となっているものがあります。この製品は、Appleの保証は一切適用されず、例外なく有償修理になるそうです。これら As Is（現状有姿）提供とされています。

ということで、こういった端末もおそらくSIMロック解除不可。私は1度だけお目にかかったことがあります。海外ではこのような製品を巡って訴訟も起きています。詳細は、ググってみてください。

https://inf.news/en/digital/70653b11ed9e2a953a88733682709813.html

解除するには交換前の端末が必要

話を戻します。

利用制限が「ハイフン、ー」の端末を掴み、SIMロック解除を行いたい場合は交換前の端末のIMEIが必要です。しかし、手元に修理の資料等が残っていない場合は教えてくれません。

Appleに電話しても「個人情報ガー」って言われまて追い払われます。私自身が昔電話してもダメでした。あれこれ蘊蓄を捏ねて教えてくれません。前端末のIMEIを知るのは結構きついです。

前の契約者に教えてもらう or 非公式サービスを使うしかない

結局、契約した人が分かっているのであればその人に聞くしかありません。しかし、メルカリやヤフオク、GEOなどの中古ショップで買われた場合は必ずしもそうはいかないと思います。

その場合、非公式サービスを使う以外にありません。

一昔前であればヤフオクなどで、「SIMロック解除　代行」などと検索すると出てきましたが、ヤフオクガイドライン改正に伴い最近はめっきり減ってきています。

また、これらの業者は利用制限「ー」に対応していないケースもありました。総務省のガイドライン改正前は、SIMロック解除が中古端末向けに開放されていなかったためです。そのため、普通の「利用制限が○の端末のSIMロック解除を」ネットで代行しますというサービスをやっている人もいました。

【非公式サービスの一覧】

現在、利用制限ハイフンのSIMロック解除に対応している業者は、調べた限りですと ココナラ で1件いました。私も過去に1回だけ利用させていただきました。

興味ある人はこちら からどうぞ。

ココナラは時々、クーポンを配布している時があります。

ヤフオク等で、そのようなサービスを提供している業者もいたのですが、最近はめっきり見なくなってしまいました。

さいごに

いかがでしたか？

（言ってみたかったやつ）

ご質問については、コメント欄からどうぞ。

なお、管理人も紆余曲折あり、このようなSIMロック解除の方法を発見しました。解除してほしいという方は、料金が4000円ほどかかることに同意した上で、コメントお待ちしております。

なお、交換前の端末の利用制限が×であれば、その情報も当然引き継がれますし、その場合はSIMロック自体ができないのでご注意ください。

利用制限が×であり、かつSIMロックがかかっている端末は文鎮or Wi-Fi専用機と考えた方がいいですね。

なお、利用制限が×でもSIMロックがかかっていなければ、発売元のキャリアの電波だけ拾わないということになるだけですので、まだ望みがあります。