ネットワーク利用制限というのがあります。
これはキャリア*1等で購入したスマホの分割払いが滞ったり代金が支払われなかった場合など
一定の条件でキャリアから通信に制限がかけられてしまい一切の通信ができなくなる状態のことを指します。
端末のネットワーク利用制限の状態は、端末固有の製造番号(IMEI番号)を専用ページで入力することにより調べる事ができます。
もう少し詳しく解説すると、例えばSoftbankで購入したiPhoneに利用制限がかかったとします。その場合、端末の運命は次の2パターンです。
(a)SIMロック解除がされている場合
Softbank以外の通信会社で使うことが可能です。au,docomoなどのSIMカードを挿せば使えるということです。これは、Androidでも同じことですが、どの場合でも周波数が対応していることが条件です。
(b)SIMロック解除がされていない場合
Softbankでしか使うことができない端末であり、かつSoftbankの通信網が使えないので、事実上文鎮化してます。せいぜいWi-Fiを繋げて運用する程度です。
このように、利用制限がかかることでかなりの不便を強いられることは確かです。そのため、メルカリ、ラクマ、ヤフオク、PayPayフリマ(以後、本記事では「フリマサイト」と呼びます)では、利用制限のかかっている携帯電話の出品を禁じています。
ただし、細かい運用ルールは各社によって異なるので、ここでまとめておきます。
以下のまとめは、2020年4月7日現在ですので、今後変更がある場合もあります。
フリマサイト各社の、スマホの利用制限の概要について
メルカリの場合:◯、- のみ出品可能
まず、スマホの出し方については以下記事を参照のこと。
スマートフォンの出品方法について - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
次いで、利用制限に関する項目はこちら。
利用制限がある、または契約や支払いが残っている携帯端末 - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
ここにははっきり書かれていませんが、以下の画像は、スマホの出品画面の詳細です。
ここで、「◯ / - のみ出品可能」という記述があります。メルカリはこのようなルール。
ヤフオクの場合:◯、- のみ出品可能
ソースはこちら。
ヤフオク!ガイドライン細則 (「利用制限」で検索をかけるといいと思います)
昔は、利用制限が「-」のものもダメだったんですが、現時点ではそのような記述はないようです。
PayPayフリマの場合:◯、- のみ出品可能
ヤフオクと同じですね。
利用制限がかかる恐れ、ですので「-」の場合は恐らく当該しないと考えます。
ラクマの場合:◯、- のみ出品可能
こちらもやはり、利用制限「-」については出品を認めています!
番外編:利用制限が「-」のスマホの取り扱いについて
注意事項です。利用制限が「-」になっているものについては、SIMロック解除ができない場合があるということです。
というのも、携帯各社のSIMロック解除条件は、
「当社での購入履歴が確認できるもの」
となっています。利用制限が「-」なのは、購入履歴の確認ができてないことを指します。
このような端末に化ける理由としては
・Apple Careなどを使って端末を交換した
・展示品である(携帯ショップなどにある展示見本品)
などが挙げられます。
特に、iPhoneの場合、Apple Careなどの保証を使って本体交換した場合は、
SIMロックがかかっている端末を交換 →交換品もSIMロックされてる
SIMロックがかかっていない端末を交換→交換品もSIMロック解除されてる
となります。利用制限が「-」だけですと、その交換品がロック品なのかどうかが分かりませんので、そのような端末を購入するときは注意が必要です。
なお、本来であればApple Careなどを使い交換した場合、キャリアがIMEIの書き換えを行います。ですので、利用制限が「-」となるのは、時々Appleがキャリア側に「交換修理をした」という情報を伝え忘れて、そのまま使用者が解約したりした場合です。
ここからは憶測になりますが、このような状態になるとSIMロック解除は難しいと思われます。もちろん、購入証明書などがあり、かつ契約者本人であれば何かできるかもしれませんが、中古端末として市場に出回った以上は、なす術がないと思います。
この現象は、Softbank版のiPhoneで経験がありますが、やはりロック解除ができなかったですね。(購入履歴がないので、そもそも製品が出てこない、と言われました。システム上の問題です。)
てことで、実は利用制限が「-」の端末は時に厄介、ということでした!